如何に

俺のような人間がどうして生まれたんだろう。

 

宗教的人間なのだ。生まれた時から。不安に脅えながら、私は、いた。そして、ずっと。いまも。


俺は一人、心は孤独の内にある。他人と交わることを避け嫌っている。

NHKアーカイブで天草 崎津に伝わる隠れキリシタンの記録番組を見て、子供の頃の自分の家族、親戚たちとの優しかった絆を思い出していた。


わたくしは、年齢を経た自我の醜さをいま感じる。わたくしは良い年齢を重ねてきていない。そう告白せざるを得ない。