オリバーストーン氏が来県
もう10日も経ってしまった。
8月12日にアメリカの映画監督オリバーストーン氏が冨山に来て、日本の今の政治について語っていったと、共産党冨山市議、赤星ゆかりさんのツイッターで教えられたのだったが、とても迂闊、残念であった。
私は、氏の映画『スノーデン』を今年春に、WOWOWで二度三度と観ていた。その氏が、冨山に来て、「日本は原爆投下された国。東京も冨山も大空襲を受けた国として、世界の模範国となるべき」「平和憲法を支持してください」「絶対に米国の道具とならないで」と語っていったという。
オリバーストーン氏は、端的に言う。
「日本には問題がある。」と。「安倍総理はパールハーバーを訪れ鎮魂の心を示したが、アジアに対して謝罪する気があるのか?」「日本は世界に、アジアにとてもいい役割を果たせるのに、安倍首相は真逆の方向に進んでいる。」「憲法9条をなくそうとしたり、共謀罪を通した。」
と、この元ベトナム戦争に従軍した映画監督は明快だ。
とくに私は氏の発言の中で、次の言葉が突き刺さった。
「日本はアメリカの要塞になっている。」
という強烈な指摘だ。
「戦後日本は主権を持っていない」
という指摘も、ズシンと残る。
「日本はアメリカの属国、51番目の州?」という指摘はすでによく言われる見方だ。そう、日本は戦後そのような選択を意識的、庶民にあっては意識的、無意識的に納得してきたのだ。
この夏、この年齢になって、日本の終戦時の選択について強い疑問がわいている。
「天皇の名の元に戦争に散った多くの国民があって、天皇の言葉によって終結された戦争の、その責任を『天皇』は取ったのだろうか。今の憲法の『象徴天皇』とは一体何なのか。」
「日本社会の格差、あるいは今に残る差別的構造、それらは天皇制を残したがための結果ではないか?」
今、私の手元には、
『国体論 菊と星条旗』
『日本人と象徴天皇』
『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』
等の本が置かれている。