PCR検査、陰性だった。

肺に白い影があったようだ。まちなか病院の内科医島倉Dr.は、CT画像を見て、'16年に自ら見つけた肺線ガンが悪化しているのではないか、という診断と、今一つ、流行している新型コロナに感染しているのではないかと、市民病院に俺を回したのだった。まちなか病院で撮影したCT画像がすでに市民病院の医師に渡っており、その日は、血液検査とPCR検査を行った。市民病院内科医家城医師は、部分的に白い影はあるが、ガンと見られる深刻な細胞変異は見られない。というような判断を俺に告げた。白い影は、確かに肺炎の炎症なのだろう。だが、気にするほどのガン細胞の存在は、家城医師は指摘しなかった。私は、この見方を信じたい。すくなくとも、私の肺線がんはすぐに手術しなければいけないほど悪化してはいないようだ。

 

翌土曜日、16日午前9時過ぎ、冨山市民病院から電話があり、PCR検査の結果は陰性でした、と連絡があった。