富山市の豪雪
1月9日、あっという間に、我が家にも
1メートル15㎝積もった。
PCR検査、陰性だった。
肺に白い影があったようだ。まちなか病院の内科医島倉Dr.は、CT画像を見て、'16年に自ら見つけた肺線ガンが悪化しているのではないか、という診断と、今一つ、流行している新型コロナに感染しているのではないかと、市民病院に俺を回したのだった。まちなか病院で撮影したCT画像がすでに市民病院の医師に渡っており、その日は、血液検査とPCR検査を行った。市民病院内科医家城医師は、部分的に白い影はあるが、ガンと見られる深刻な細胞変異は見られない。というような判断を俺に告げた。白い影は、確かに肺炎の炎症なのだろう。だが、気にするほどのガン細胞の存在は、家城医師は指摘しなかった。私は、この見方を信じたい。すくなくとも、私の肺線がんはすぐに手術しなければいけないほど悪化してはいないようだ。
翌土曜日、16日午前9時過ぎ、冨山市民病院から電話があり、PCR検査の結果は陰性でした、と連絡があった。
新しい生命を授かった、その名は「知花」
2021.1.6 水曜日 20:59 哲史から生まれたとtelがあった。えっ、予定日は1月13日か15日ではなかったか。どうやらコロナの影響を考慮して、分娩を早めたようだ 。母子共に元気だという。良かった、良かったな。と俺は電話口で繰り返した。やっぱり出産は赤ん坊の顔を見るまで、不安がある。「女の子?」というのがもうひとつの戸惑いだ。女の子は始めてだし、女の子はともかくどういう生き物なのか、わからない。これまで何人かの女と付き合ってきたが、女の本性は分からない。怖いくらいに分からない。まあ、そっと見守るのみだ。
晶子さんにとって、初めての出産。どんなにか不安だったことか。だがとまれ無事に生まれた。晶子さんの人生の重要な出来事に違いない。
産んでよかった。また、子供にとって生まれてよかったとなってくれることを願いたい。
1月19日、「知花(ちか)」と名づけた、とアプリで知らせてきた。さてどんな女の子になることやら。
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恭子が逝った
彼女は3日と開けず、facebookに仕事や食べ物や行動などを書いていた。1週間経っても投稿がないことに、おかしい?と感じて、高岡の彼女の家を訪ねたのが、5月27日の土曜日だった。
もう何年も会っていなかったのに、あれは虫の知らせというものだったか。恭子は玄関先で鉢植えの土をいじっていた。最初、彼女がわからなかった。確かその家だったと記憶していた家の前にいる人物が彼女だとはわからなかった。日焼けした老爺のように見えたのだ。
それほど老いて見えた。後でわかったことだが、がんの肝臓への転移からくる黄だん症状だったのだ。尋ねてきたのが俺だと分かって彼女は、「ああ、やっぱり勘がいいのね」と笑っていったが、声に力はなかった。そして「今日病院へ行ってきたの。もうがんの治療のための薬や処方は止めにしたの。」と、言葉を続けた。医師は「今の薬は副作用が強い上に、もう効果が期待できない。」と。そして、「いつ入院してもいい」と。
それは、もうがんが手の施し様がないことを言っているのだったが、その時の僕には彼女の言葉の意味がよくわからなかった。
「削る」ことの美しさ
老いる、ということは、「削る」ということではないかと、思い付いた。ずっと、「老い」について考えている。確かに、心身共に、どこか、なぜか滞る。スムーズではない。
「老いとは世界や他者との関わりをかくも淡くするものか、と思う。『世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない』というのは夏目漱石の『道草』のま末尾の言葉だった。物事を性急に解決しようとしないのは、老年の知恵だろうか、あきらめだろうか。
何一つ片付かないまま、ただ時だけが穏やかに流れていく。だが、『流砂』という表題には、そうやって老いと死に向かって流れゆく歳月に身を任せてしあうことへの漠たる不安も暗示されているようだ。」
「いいちこロック」に梅干し、の夏
富山市のこの8月の気温、35℃以上を記録したのは、
8/1(水) 35.1℃ 8/2(木) 35.4℃
8/3(金) 35.0℃ 8/4(土) 35.2℃
8/5 (日) 37.6℃ 8/14(火) 35.5℃
8/15(水) 38.3℃ 8/21(火) 35.0℃
8/22(水) 39.5℃ 8/23(木) 35.0℃
8/24(金) 35.8℃ 8/25(土) 36.3℃
8/26(日) 36.0℃ 〈goo天気 ウェザーニューズによる〉
何と13日もあった。30℃以上は23日もあり、30℃以下は6日しかないのだった。これを異常と言わずに何と言おう。私は、異常な気温の日は、タクシーのアルバイトはしない。69才の気力がついていかなかった。(来月は収入が落ち込むのが気がかりだが…)、26℃:〜28℃とエアコンの効いた寝室からほとんど出なかった。暑い陽射しの日中など、夜でも30℃もあり、外に出る気などおきなかった。で部屋では、氷を入れたグラスに麦焼酎「いいちこ」、そして梅干しを入れ、テレビを見、本を読んで、日がな1日。この8月だけで「いいちこ25度」、1800mlを3本、ウィスキー角の1.92㍑瓶が1本空いた。テレビは幸いジャカルタでアジア大会が開かれていて、大好きななでしこジャパンの試合や日本サッカーの新しい監督、森保一が率いるU-21の戦う試合をビデオに取り、何度となく見て過ごした。岩渕真奈や長谷川唯のシュートシーンはこの夏のいい記憶になった。
その一方で、オリバーストーンが日本人に突き付けているテーマが頭を離れない。NHKスペシャル取材班による『日本人と象徴天皇』通読した。そして今、矢部宏治氏の『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』、白井聡氏の『国体論 菊と星条旗』を読み進んでいる。驚くことが次々に私のボンクラ頭に襲ってきている。まるで太いこん棒で殴られている感。いや、薄々感じてきたことを論破されているのだ。